脳とハート💛を護る 10 カ条:残りの 5 カ条
医療創生大学 スーディ K. 和代
アルツハイマー病で亡くなった人たちの脳を見てみると,約 80%の人に心臓血管性の病 気があることが分かっています。つまり、アルツハイマー病にかかりにくくする手段の一つ として,糖尿病, 高血圧症,高脂血症などを予防することが効果的だということです。
脳の健康維持 10 カ条の後半の 5 カ条をご紹介しますので,10 カ条攻略に挑戦して,認知 症リスクを軽減してみませんか?
第 6 条:何を食べるか、は大事です。
「あなたが食べるものがあなたを作る」という格言がアメリカにはあります。 食事が認 知症へ影響することは研究により分かっています。 科学的に根拠となる証拠は多くはあ りませんが、認知症専門家の間ではバランスの良い地中海ダイエットを推奨しています。 玄米などの質の良い穀物、野菜、果物などをバランスよく摂りましょう。 「バランスよく 食べる」という言葉は頻繁にいわれますが、意識しないと結構難しいですよ。
第 7 条:適切な睡眠時間を確保しましよう。
睡眠時間の貯金は不可。その日、その日に 7-8 時間の睡眠時間を確保しましょう。 睡眠 時無呼吸や不眠症は思考力と記憶力に影響することは明らかにされています。 睡眠障害 の原因は複数ありますが、対策方法もあります。 睡眠障がいに対応するクリニックも増え てきました。 慢性的に睡眠確保できない場合、特に睡眠時無呼吸の場合は命に直結します ので、医療機関に受診しましょう。
第 8 条: ストレスと上手に付き合い、ストレスをコントロールしましょう。
鬱状態が継続した場合、認知力が低下することは多くの研究で示されています。 また、 慢性的な鬱状態は記憶力にも影響を及ぼし、脳の大きさにも影響をしているとの研究結果 も発表されています(2018)。 出来るだけ早期に医療機関に相談しましょう。 ストレス 要因があふれている環境の中でストレスと上手に付き合い、鬱状態にならない為には専門 家の力を借りるのことも大切です。
第 9 条:独りよりも仲間がいる方が脳は喜びます。
認知症にかかりにくくする対策の一つは【孤立しないこと】です。 社会や周囲の誰かと つながっていることが認知力維持に関係していることは以前から分かっています。 無理 をして多くの人たちとお付き合いをする必要はないと思いますが、【誰かとつながっている】 状況を作りましょう。 子供たちの放課後プログラム、動物保護団体などでのボランティア 活動もお勧めです。 ボランティアをしなくても近所の知り合いとの定期的な散歩や運動 などで地域とつながりましょう。 つながっていれば、情報も入って来やすくなります。
第 10 条:挑戦を止めない!
自身に挑戦し続ける気持ちが脳の活性化、ひいては認知力の維持向上に関係してきま す。 【挑戦を試みる】ことは短期・長期にわたってメリットがあります。 「以前から 時間が出来たらしたいと思っていたこと」 「少し頑張れば今より上達するかも、と思っ ている趣味活動」への挑戦をしてみませんか。 自分用の椅子製作も良し、将棋の達人を 目指すも良し。 私たちは其々に事情やハンディ持って暮らしています。 でも【挑戦の 姿勢】があれば工夫や工面ができる活動はたくさんあります。 筆者は DIY を目指して 電気ドリルの扱いを来年までにマスターしたいと思っています。